新型コロナの追跡アプリが人気、感染者の訪問先など表示 韓国
韓国ソウル(CNN Business) 新型コロナウイルスの感染が拡大している韓国で、感染が確認された患者の位置情報などを確認できるアプリのダウンロード数が急増している。
2月27日のアプリストア「グーグルプレイ」のランキングでダウンロード数上位15位のうち6つが感染の追跡などを支援するアプリだった。一部のアプリは政府機関の公的な情報を利用しているが、開発業者によれば、2月の公開以降ダウンロード数が急増しているという。
「コロナ100m」の開発業者によれば、1時間あたり約2万回ダウンロードされているという。このアプリは新型コロナウイルスの患者の感染が確認された日付や国籍、性別、年齢、訪問先などを確認できる。新型コロナウイルスに感染した患者がどのくらい近くにいるかもわかるという。2月11日の公開以降、100万回以上ダウンロードされた。
「コロナ100m」の画面/Corona 100m
「コロナ・マップ」の開発業者によれば、政府のデータが理解しづらかったためアプリを製作した。保健当局は新型コロナウイルスの患者の訪問先について情報公開していたがあまり視覚的ではなかった。このことから、地図上にそれらを表示できればよいのではないかと考えたという。
新型コロナウイルスの感染拡大は韓国の人々の生活やビジネスに影響を及ぼしつつある。大韓航空は乗客の検温検査を行っている。現代自動車は従業員に新型コロナウイルスの陽性反応が出たため国内工場の操業を停止した。Kポップスターグループの防弾少年団(BTS)はソウルでの公演を取りやめた。