米空軍演習にロボット犬が参加、未来の戦場垣間見せる

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米ネバダ州のネリス空軍基地で運用されたロボット犬/Tech. Sgt. Cory D. Payne/USAF

米ネバダ州のネリス空軍基地で運用されたロボット犬/Tech. Sgt. Cory D. Payne/USAF

(CNN) 米空軍機から姿を現した4足歩行のロボット犬が、モハベ砂漠の飛行場へ走り出して偵察活動を行う――。そんなSF映画さながらの光景が展開された。米軍がこのほど実施した過去最大級のハイテク実験は、未来の戦争の一端を垣間見せていた。

空軍の3日の発表によると、空軍機「C―130」に乗せられたロボット犬は、人間より前に機外へ出て、周辺に危険が潜んでいないかどうか偵察した。

ロボット犬は、高度戦闘管理システム(ABMS)と呼ばれる米軍のシステムの一部を構成する。ABMSでは人工知能(AI)や高速データ分析技術を使い、米軍を脅かす脅威や米本土に対するミサイル攻撃などを検知して対抗する。

空軍の発表によると、未来の戦場では、兵士たちが大量の情報に基づく判断を迫られ、ナノ秒単位でデータを組み合わせながら効果的に戦う必要に迫られる。このためデータはジェット燃料や人工衛星に劣らない重要な戦闘資源として、次世代戦争の鍵を握るようになる。

今回のABMS訓練は8月31日~9月3日にかけて実施され、沿岸警警備隊も含めた全米軍に加えて業界からも数十チームが参加、全米の30カ所で実施された。

ロボット犬の「ビジョン60UGV(自律型無人地上車両)」は米ゴースト・ロボティクスが開発したもので、どんな地形や環境でも運用でき、さまざまなセンサーや無線機能を搭載することもできる。

ABMSは、未来の米軍にとって不可欠な存在になる可能性があり、「我々の兵士や戦闘部隊が勝つためにはインターネットのスピードで戦わなければならない」と空軍司令官はコメントしている。

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