iPhone12、登場はいつ?
サンフランシスコ(CNN Business) 米アップルが9月に開催する恒例の発表会に注目した消費者はもうすぐ登場するとみられているスマートフォン「iPhone(アイフォーン)12」の詳細について聞くことができると期待していたかもしれないが、約1時間の発表会で取り上げられたのは新型の時計型端末「Apple Watch(アップルウォッチ)」やタブレット端末「iPad(アイパッド)」だった。
iPhoneが登場しなかったことは全く意外だったというわけではなかった。アップルは先ごろの四半期決算発表で新型コロナウイルスの感染拡大の影響でサプライチェーン(部品供給網)に混乱が生じ新型iPhoneの発売に遅れが出るかもしれないと明らかにしていた。
アップルのルカ・マエストリ最高財務責任者(CFO)は7月、「昨年、我々は9月下旬にiPhoneの販売を始めていた」したうえで、今年は数週間の遅れが発生するだろうとの見通しを示していた。
レティクル・リサーチのアナリストによれば、一部の部品の供給には新型コロナウイルスが影響を与えているかもしれないが、製造能力はここ数カ月で堅調に回復しているという。今度のiPhoneが本当に消費者が求める新しいテクノロジーを届けられるなら、発売延期も売り上げにとってはいいことかもしれない。重要なのは年末商戦に間に合うかどうかで、そういう意味では発売が数週間遅れても大きな変化ではないという。
専門家の予想が正確なら、待つかいはありそうだ。iPhone12はアップルのスマートフォンとしては初めて高速通信規格5Gに対応したとみられている。
次世代の高速通信網が利用できるなら何百万人もの人々が買い替えを考えるかもしれない。
実際に専門家は、5Gに対応したiPhoneによって新端末への大量の買い替えが発生するとみている。
韓国のサムスン電子は1年前に5G対応端末を発売した。グーグルは月末に5Gに対応したスマートフォン「Pixel(ピクセル)」を発表するとみられている。