米軍、軍用犬向けAR対応ゴーグルをテスト
ロンドン(CNN Business) 米軍に所属する軍用犬は将来的に拡張現実(AR)に対応したゴーグルを着用し、作戦中に遠隔地から命令を受けることになるかもしれない。
軍用犬向けのAR対応ゴーグルは米シアトルに本社を置くコマンド・サイトが米陸軍の研究費を利用して開発した。ペアを組むハンドラーが安全な距離を保ちながら、軍用犬が救助作戦や、爆発物など危険性のある地域の偵察が行えるよう支援する。
米陸軍によれば、このような装備としては今回のゴーグルは初の事例。ハンドラーは軍用犬が見ているものをすべて見ることができ、犬の視線の中に表示される視覚的な合図を使って特定の指示を出すことができる。
軍用犬は現在、指示の大部分を手信号かレーザーポインターで受けるが、これはハンドラーが近くにいる必要がある。ハンドラーは軍用犬に装着したカメラと無線機によって音声による意思疎通も行えるが、指示が犬に混乱を引き起こすこともある。
ゴーグルはそれぞれの犬に合わせてカスタム設計される/From Command Sight/US Army
陸軍研究事務所の研究主幹スティーブン・リー氏は今回のゴーグルについて、軍隊に対し、軍用犬とより良い意思疎通を行うための貴重なツールを提供することになると指摘した。