ノキア、従業員を最大1万人削減 コスト削減で5Gへの投資強化
ロンドン(CNN Business) フィンランドの通信機器大手ノキアは16日、今後2年間で従業員を最大1万人削減すると明らかにした。コストを削減して、高速通信規格「5G」への投資に振り向ける。
ノキアによれば、削減の規模は5000~1万人で今後1年6カ月から2年の間に実施する。
ノキアによれば、人員削減によって2023年末までに約6億ユーロ(約780億円)のコストが削減できる見通しで、こうした資金で増加する研究開発への投資を相殺するという。
リストラ費用として6億ユーロ超となる見通し。
ノキアの広報担当はCNN Businessの取材に対し、5G分野での人員拡充を続ける計画で、特に国内市場に注力すると述べた。
ノキアはライバルである中国のファーウェイ(華為技術)やスウェーデンのエリクソンの後塵(こうじん)を拝しており、5Gへの投資を強化している。
ノキアは15日、新たなアプリの開発に向けて、アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)やグーグル・クラウドとの提携を発表していた。クラウドを通じてソリューションサービスではマイクロソフトとも提携している。