中国、アリババに罰金3000億円 独禁法違反で過去最高額

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創業者のジャック・マー氏/Wang HE/Getty Images

創業者のジャック・マー氏/Wang HE/Getty Images

ロンドン/香港(CNN Business) 中国当局が、中国のネット通販大手アリババ集団に対し、独占禁止法に違反していたとして182億元(約3000億円)の罰金を科したことがわかった。

中国の国営メディアが10日に伝えたところによれば、国家市場監督管理総局はアリババの独占禁止法に関する調査の後、罰金を科した。アリババの「排他的取引契約」によって、出店企業が競合の電子商取引プラットフォームで製品を販売することを妨げたという。

新華社通信によれば、罰金の金額はアリババの2019年の中国での売り上げの4%に相当する。今回の罰金の金額は、これまでの最高額を大きく上回った。これまでは、2015年に米半導体メーカーのクアルコムに対して科された9億7500万ドルが最高だった。

中国政府はここ数カ月、中国のIT大手に対する締め付けを強化している。これは習近平(シーチンピン)国家主席が2021年の優先事項として掲げた規制強化の一環。習主席は3月、社会の安定性の維持のためにネット企業に対する監督を強化するよう指示していた。

馬雲(ジャック・マー)氏らが創業したアリババは、最も注目を集め成功を収めた民間企業のひとつ。中国の規制当局は今回のような人目を引く事例を示すことで、国内で最も強力な企業を統制しようとする考えがあることをはっきりと示した。

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