ユーチューブ、ワクチンに関する誤情報を削除へ
ニューヨーク(CNN Business) 米動画投稿サイトのユーチューブは29日、当局に承認されたあらゆるワクチンについて、誤った情報を拡散している動画を削除するとの方針を発表した。
ユーチューブがCNN Businessへのコメントで確認したところによると、新たな方針に基づき、ワクチンの誤情報を広めている団体のチャンネルも削除する。この対象には、反ワクチン活動家のロバート・F・ケネディ・ジュニア氏がかかわる反対派グループ「チルドレンズ・ヘルス・ディフェンス基金」のチャンネルも含まれている。
新型コロナウイルスのワクチンに限らず、世界保健機関(WHO)や保健当局が安全性や効果を確認したすべてのワクチンについて、誤情報を投稿したユーザーの動画は削除対象となる。3回繰り返せばチャンネル削除という規定も適用される。
具体的な誤情報としては、「新型コロナのワクチンが自閉症やがん、不妊の原因になる」「追跡用チップが仕込まれている」などの説が含まれている。
ユーチューブにはすでに、新型コロナの治療や予防などを含め誤情報を禁止するルールがある。これに基づいて、8月には共和党保守強硬派のランド・ポール上院議員が、マスクの効果に関するうその主張を展開したとして、1週間の投稿を禁じられた。