フェイスブック、トランプ氏のアカウント復活を検討中
(CNN) フェイスブックの親会社メタが、トランプ前大統領のアカウント凍結を見直し、復活させるかどうかを検討していることが分かった。同社の報道担当者が2日、CNNに語った。
事情に詳しい関係者の話によると、トランプ氏のアカウント復活については、社内のさまざまな部署の代表者で構成する特別チームが検討を進めている。
トランプ氏は2021年1月に起きた米連邦議会議事堂襲撃事件の暴徒を称賛したとして、メタ傘下のフェイスブックとインスタグラムから追放されていた。当初は無期限の措置とされたものの、同社はその後、2年が過ぎた時点で復活を認めるかどうかを検討する方針に変更していた。
7日がその期限にあたるが、報道担当者によると結論は同日でなく、「数週間のうちに」発表される。
検討作業はニック・クレッグ国際問題担当社長が率いている。英国の元副首相で、選挙で落選した後、18年にメタに加わった人物だ。
クレッグ氏は21年6月のブログ投稿で、トランプ氏のアカウント凍結が解除された後も、さらなるルール違反があれば永久追放を含む措置で対応すると予告していた。
トランプ氏のフォロワーはフェイスブックで3400万人、インスタグラムで2300万人に上る。過去の大統領選でフェイスブック広告を駆使した経緯があり、アカウントが復活すれば24年大統領選に向けた戦略にも影響を及ぼすことが予想される。
同時期に凍結されたツイッターのアカウントはすでに復活したが、本人は現在、もっぱら自前のSNS「トゥルース・ソーシャル」への投稿を続けている。
メタに対しては先月、民主党の議員2人がトランプ氏のアカウント凍結を続けるよう求める書簡を送付。トゥルース・ソーシャルへの最近の投稿から推定すると、復帰させれば再びルールに違反する可能性が高いと主張した。