イスラエル首相、マスク氏と会談 X上の反ユダヤ主義「抑制」を要請
(CNN) イスラエルのネタニヤフ首相はX(旧ツイッター)を所有するイーロン・マスク氏との会談で、X上での反ユダヤ主義を「抑制」するよう求めた。対面での会談の模様は18日午後に生中継された。
ネタニヤフ氏は人工知能(AI)の規制について意見交換した後、言論の自由に対するマスク氏の取り組みを称賛。ヘイトスピーチ(憎悪表現)対策を取るよう要請した。
ネタニヤフ氏はマスク氏に「言論の自由に対するあなたの取り組みについては承知している」と語りかけ、「一方で、反ユダヤ主義に反対するあなたの姿勢も承知している。あなたはそれについて話し、ツイートしてきた。私に言えるのは、(言論の自由を保障した)合衆国憲法第1修正の枠内で反ユダヤ主義を阻止、あるいは可能な限り抑制するだけにとどまらず、人々に対するあらゆる集団的な憎悪を阻止する能力を見つけてほしいということだ」と述べた。
これに対し、マスク氏は「相手が誰であれ、特定の集団を攻撃することには反対だ」と表明し、人類の宇宙進出をめざす自身のビジョンが「内輪もめや憎悪、否定的な態度によって損なわれている」との見方を示した。
ネタニヤフ氏は国連総会出席のため米ニューヨークに向かう前に、カリフォルニア州を短時間訪問した。会談はその際に行われた。
マスク氏は昨年ツイッター(現X)を買収して以降、Xの従業員の8割以上を削減してきた。コンテンツに関する規則の設計や実施を担う信頼・安全性チームの多くも削減対象になっている。