「Apple Watch」、一部モデルが米国で販売停止に
ニューヨーク(CNN) 米国でアップルのスマートウォッチ「Apple Watch」の新モデルの販売が停止される期限が迫っている。
Apple Watchの「Series 9」や「Ultra 2」などの新モデルは、別の会社の特許を侵害していると認定した米国際貿易委員会(ITC)の判断に基づき、米国で販売が停止される。25日までにバイデン大統領が介入すればこの判断を覆すことも可能だが、介入はまずなさそうだ。
問題とされた新モデルは既にアップルのオンラインストアで販売が停止されており、26日からはアップルストアの実店舗でも販売が停止される見通し。「Apple Watch SE」などは引き続き購入できるが、「Apple Watch Series 6」以降のモデルと「Apple Watch Ultra」の全モデルが販売禁止の対象となる。
ITCは10月に、光を使って血中酸素濃度を測定するパルスオキシメーターの特許をアップルが侵害していると判断した。問題の特許は医療機器メーカーのマシモが保有している。
アップルは販売禁止を見越して12月18日から、Series 9とUltra 2を在庫切れとする措置に乗り出していた。バイデン大統領が介入しなければ、ITCの判断に基づく60日間の再検討期間は25日で終了する。
アップルは当時、声明の中で「この命令に強く反対し、Apple Watchを販売するための法的・技術的選択肢を追求する」としていた。一方で、販売の再開に向けてあらゆる措置を講じると表明した。
マシモの特許を侵害しないよう、アップルがソフトウェアの修正で対応する可能性もある。ただ、修正には時間がかかる見通しで、アップルの対応をITCが承認する保証もない。