紅葉シーズン到来 北米で紅葉狩りを楽しむ
(CNN) ひんやりとした空気。赤、オレンジ、黄に染まる葉。地面に落ちたわずかな葉が立てるパリパリという音。北米では冬が確実に近付いているが、紅葉狩りを気楽に楽しみたい人も、本格的に鑑賞したい人も、まだあと数週間は落ちる前の紅葉見物が楽しめる。
赤、オレンジ、黄に色付く葉
マツやトウヒなどの常緑樹の葉が極端な温度変化にも耐えられるように進化したのに対し、落葉広葉樹は冬に葉を落として休眠状態に入れるように進化してきた、と語るのは、バーモント州にある国立公園局の北東温帯ネットワークの科学コミュニケーションの専門家エド・シャロン氏だ。
バーモント州マーシュ・ビリングス・ロックフェラー国立歴史公園に勤務するシャロン氏は「この2つは対照的だ。(冬が近づくと)葉はさまざまな色合いのオレンジ、赤、紫、緑に染まるが、当然、緑にもさまざまな色合いがあり、大変見事な光景だ」と語る。
「広範囲の干ばつなどにより1年中ストレスを受けた木々は、例年よりも早く冬に向けて休眠状態に入るのかもしれない」とシャロン氏は語る。「その場合、葉は早めに落ちるか、通常よりも濃い茶色になる。毎年状況は異なるので、紅葉がどれほど美しいかは紅葉の季節になってみないと分からない」
米国北東部の人気紅葉狩りスポット
米国で初めて紅葉狩りをする人に、ニューハンプシャー州のカンカマガス・ハイウエイ、バーモント州のウッドストックかスマグラーズノッチ、あるいは米国最東北部メーン州のアカディア国立公園を勧めるのはありきたりかもしれないが、そんなことは誰も気にしない。
「人気があるのには理由がある。この3カ所はできれば毎年訪れたい場所だ」と語るのは、ニューハンプシャー州在住の気象学者で高校の物理教師でもあるジム・サルゲ氏だ。サルゲ氏は「ヤンキーマガジン」誌で秋の紅葉シーズンに関するブログを書いている。
サルゲ氏は、もし休暇が取れたらニューハンプシャー州北部のディックスビル・ノッチに向かうという。そこは大体9月下旬までに紅葉の見頃を迎える。「山々がギザギザしていて、北東部のどの場所とも違う感じがする」とサルゲ氏は語る。