紅葉シーズン到来 北米で紅葉狩りを楽しむ
北と南の中間
デラウェア・ウォーター・ギャップ国立レクリエーションエリアでは、米国北部の木々と南部の木々が共存している。ここは国立公園局が管理するエリアで、ニュージャージー州とペンシルベニア州にまたがっている。
「ここの紅葉は、米国で最も美しい紅葉の1つだろう」と語るのは、このレクリエーションエリアでパークレンジャーを務めるキャサリーン・サンド氏だ。「ここは、南部ではあまり見られない北方の種の生息地と、南部で生える木々の一部の生息地のちょうど中間に当たる」(サンド氏)
またこの地域には、異なる標高で育つ木々が存在する。洪水が起きる肥沃な平原ではアメリカスズカケノキ、ニレ、カエデ、ポプラ、また標高が高い場所ではさまざまな種類のオークやカエデが見られる。
またここには、はるか南部にはない落葉性の針葉樹、アメリカカラマツが見られる。アメリカカラマツは落葉樹(つまり秋に葉が落ちる)と針葉樹(針葉と球果を持つ)の両方の性質を併せ持つ珍しい植物で、秋には針葉が山吹色に染まって落ちる。
北部の紅葉
秋はワンダ・モランさんが一番好きな季節だ。モランさんはメーン州で生まれ、現在アカディア国立公園でパークレンジャーを務める。
モランさんによると、同じメーン州でも紅葉の見頃は場所によって異なるという。北部は通常9月最終週に紅葉するが、中部と西部では10月第1週に見頃を迎えることが多い。また沿岸部では、コロンブス記念日(10月第2月曜日)の週とその翌週に紅葉のピークを迎え、アカディアでは10月第2週か第3週がピークだ。
アカディアでモランさんのお気に入りの場所:「高い場所に登りたいならビーチマウンテンがお勧め。気楽に登れる上に、眺めがすばらしく、はるか遠くの海まで見渡せる」