世界で最も危険な孤島? ひとりの時間を求めて
ビュルネイ島は、欧州本土の北400マイル(約644キロ)、ノルウェー領スバールバル諸島の南約150マイル(約241キロ)に位置し、2002年に自然保護区に指定された。
この島は、不毛な崖だらけで、降水量はほぼゼロ、おまけに島の近くで沈没した原子力潜水艦の船体から放射性物質が漏れ出す危険まである。しかし信じ難いことに、この島には多くの国々が実効支配しようとして失敗した歴史がある。
ビュルネイ島への行き方:スバールバル諸島の中心まで行くのは比較的簡単だ。ノルウェーのオスロとトロムソから、スピッツベルゲン島西岸にあるスバールバル最大の町ロングイェールビーンまで毎日飛行機が飛んでいる。
しかし、ここからが厄介だ。ノルウェー極地研究所(NPI)などの調査船がまれにビュルネイ島を訪れる。個人的にボートをチャーターするか、まれにしか運航されないが(ポーラークエスト社などの)アドベンチャー・クルーズに参加する手もあるにはある。
ブーベ島 (南極大陸から1000マイル)
トリスタン・ダ・クーニャが世界で最も孤立した有人島なら、ブーベ島は世界で最も孤立し、さらにトリスタン・ダ・クーニャよりもはるかに殺風景な無人島だ。
島は切り立った崖だらけで、ほぼ完全に氷河で覆われ、冬は周りの海水が凍りつく。
最も近い陸地は南極大陸だが、約1600キロも離れている。
ブーベ島への行き方:島全体が自然保護区に指定されているため、どうしても訪問しなければならない事情がない限り、ノルウェー当局によって訪問を阻止されてしまう。