「北朝鮮は怖くない」 強気の韓国観光業 外国人客12%増

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韓国観光公社(KTO)が最近発表した統計によると、3月に韓国を訪れた外国人観光客の数は前年同月比で11.9%増加し、初めて100万人を突破した。日本とドイツを除くすべての国からの旅行者が、過去最高を記録したという。

その背景には、尖閣諸島を巡る日中関係の悪化がある。これまで日本を訪れていた中国人客が、行き先を韓国に変更しているのだ。中国からは毎日、平均1万2000人がクルーズ船に乗ってやって来る。

航空最大手の大韓航空でもソウル市内の主要ホテルでも、北朝鮮絡みのニュースによる予約状況の変化はみられないという。

軍事境界線に近い観光地、臨津閣では先週末、わずかながら影響が感じられた。駐車場には中国からのツアーグループや国内の家族連れがあふれていたが、欧米人観光客の姿はまばら。

30年前からここにホットドッグ店を開いているという男性は、「売り上げが2割ほど減ったが、それほどひどい状況でもない」と話した。2010年に北朝鮮が韓国の大延坪島(テヨンピョンド)を砲撃した時も、同じように客が減ったという。

そんななかでも中国人客からは、「何も心配することはない」「ここは平和な場所だ」と屈託のない声が返ってきた。

ランコフ教授は「中国メディアの北朝鮮報道には、欧米メディアのような切迫感がない」と指摘する。同教授によれば、中国では友好国の北朝鮮に対し、欧米のような視点から報道することが許されていないからだという。

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