イラク航空、23年ぶり路線拡大 787も10機調達へ
イラク政府も観光客に戻ってきてもらおうと、巨額のオイルマネーを背景に、図書館や博物館、遺跡などの再建に力を入れる。
運輸省はバグダッド空港に3つの新ターミナルを建設し、利用客数を現在の倍の年間1500万人に増やす計画。国内各地でも地域の発展を目指して空港建設プロジェクトが進んでいる。
ただ、首都バグダッドなどでは今も爆弾テロが相次ぎ、多数の死傷者が出ているのが現状だ。米ワシントンにある国防大学の中東専門家デニス・ナタリ氏は、「イラク政府は機能していないと思われがちだが、バグダッドで爆弾事件があっても、実は北部や南部は大きく進展していて、テロの影響をほとんど受けていない」と指摘。「イラクを強くしてくれる人たちを運んでくるのが空港だ。空港が発展すれば、都市や街も発展する」と話している。