こんなもの売れるの? 機内販売の奇妙な世界
そんなスカイモール社のカタログも、近年では、スマートフォンなどに押され、機内での存在感が薄れていた。同社は今、時代の潮流に適応すべく変化の道を模索しているところだ。その一環として、携帯端末用の専用アプリを投入する予定もある。
同社の販促ディレクターであるダーリン・ガイガー氏によると、最近では、個々の商品を前面に押し出すように方向性が変わってきたという。同氏は「自ら積極的に変わり種の新商品を探していきたいと思っている。そのために、さまざまな展示会に足を伸ばし、世界中から新商品を見つけ出してきた」と語る。
もっとも、機内通販で最も売れているのは、スポーツ用品やペット関連商品だ。スカイモールで堅実な売り上げがあるのはやはり、こうした実用的な商品だが、一方で、乗客の想像力を刺激する奇抜な商品も忘れていない。
ガイガー氏は「まずは、新製品や問題解決に役立ちそうな商品に目を向けるようにしている。その上で、ソーシャルメディアで話題になりそうな商品や、マーケティングチームが扱って楽しい商品を探すことにしている」と話した。