コロッセオに落書き、観光客に罰金300万円 ローマ
(CNN) イタリア・ローマで観光名所のコロッセオに落書きをしたとされる42歳のロシア人観光客が、2万ユーロ(約300万円)の罰金支払いを命じられた。
この観光客は、ローマの中心部にある円形闘技場コロッセオの1階部分のれんがの壁に「K」の文字を刻んだとされる。警備員が目撃して警察官が追いかけ、21日に男を逮捕していた。
男は「破壊行為」の罪に問われて有罪を言い渡され、2万ユーロの罰金と4カ月の執行猶予を言い渡された。
イタリアのANSA通信によると、コロッセオへの落書きでつかまった観光客は今年に入って5人目。これまでのケースにはオーストラリア人の親子と、カナダ人とブラジル人のいずれも10代の観光客が関与していた。
世界的にも史跡への落書きは後を絶たず、2013年にはエジプトで、15歳の中国人旅行者がルクソール寺院に落書きをしたとして、両親が謝罪していた。
中国人少年の場合は謝罪だけで済んだものの、史跡や名所への落書きに対しては、今後さらに高額の罰金が言い渡される可能性がある。