シベリア鉄道、知られざる6つの魅力
満州鉄道はロシアと中国の国境近くにある満州里からハルビンを経て北京に向かう路線。自動車熱が高い中国にあっては信じがたいことに、ハルビンの名所は歩行者向けが中心だ。
ハルビンでは19世紀に建設された教会やシナゴーグ(ユダヤ教礼拝所)が多く見られるが、そこでは中国とロシアの影響が比較的調和した形で共存している。
知られざるシベリア鉄道2:バム鉄道
バイカル・アムール鉄道は1990年代初頭に完成したばかり。半世紀にまたがる3回の工事の末に建設された。バイカル湖から太平洋岸に至る第2の路線として構想されたものだが、現在はわずかな列車しか運行していない。
列車はタイガの森や湿地帯、人けのない寒村を約3700キロにわたり抜けていく。通常の意味での観光地はほぼ皆無だが、「観光」という概念そのものがまだあまり浸透していない、未知のシベリアを見る良い機会でもある。
停車する都市はバイカル・アムール地方の行政上の中心であるティンダや、ソ連時代の大通りが広がるコムソモリスク・ナ・アムーレなど。