これなしでは生きられない、絶品日本食25選 <後編>
うなぎの蒲焼き
うなぎの蒲焼きは、骨を取り除き、串に刺したうなぎに濃厚なしょうゆベースの甘だれをつけて焼いた料理だ。
夏に人気が出るのは滋養強壮効果のおかげとされている。我々はそれを確認できていないが、蒲焼きの強烈な香ばしさと甘さがたまらないのは間違いない。
南千住で最も古いうなぎ店の1つ「尾花」は、うなぎ通に人気だ。
お茶漬け
お茶漬けは、高級日本料理の対極に位置する非常にシンプルな食べ物だ。
作り方は、椀に白いご飯とお茶を入れ、昆布のだし汁と混ぜるだけ。普通はサケのフレーク、のり、梅干しなどをのせて食べる。気分が悪い時、二日酔いの時、気持ちが落ち込んでいる時にはお茶漬けが無性に食べたくなる。
新宿の「お茶漬けBar ZUZU」では、ヘルシーな玄米に漬けマグロなどをトッピングしたスタイリッシュなお茶漬けが味わえる。
抹茶サンデー
誰もが毎日、高級懐石料理を食べたり、正式な茶道を楽しむといったぜいたくができるわけではない。だからこそ、抹茶サンデーはありがたい存在だ。
抹茶サンデーは通常、たっぷりのあんこ、白玉、焼き米菓などが入っていて、上に抹茶アイスクリームがのっている。
京都・宇治の抹茶は極めて質が高いことから、今や宇治は抹茶の代名詞になっており、「辻利兵衛本店」や「中村藤吉」など、宇治の有名茶店は日本だけでなく世界中に支店を出している。
牛タン
焼肉で最高の部位を1つ挙げるとすれば、それは牛の舌部を薄切りにして焼いた牛タンだ。
牛タンは、牛肉の強い香りに加え、焼いた時に出る香りのいいバターのような脂と、ややかみごたえのある食感が特徴だ。
仙台は牛タンの本場であり、発祥の地とも言われる。
1930年代に、当時見習いシェフだった佐野啓四郎氏が、師事していたフランス人シェフが作ったタンシチューから着想を得て、日本人の好みに合うタンの調理法を模索した。その後、佐野氏は仙台に戻り、牛タン焼き専門店「味太助」を開業した。
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