ビートルズからバンジージャンプまで、ヨガの聖地リシケシュを旅する インド
遠くでかがり火が燃えるのを目にすることも珍しくない。これは遺体が火葬されており、すぐに遺灰がガンジス川に散布されることを示している。
ガンジス川に花を浮かべる際は足を水に浸すのが伝統だ。より本格的な体験を求める向きには全身沐浴(もくよく)も行われる。
キルタンに出席
リシケシュには、キルタン(呼びかけと応唱を長時間繰り返すもの)を行う音楽家のための即席会場となる小さな寺院が数多くある。鍵盤楽器のハーモニウムや小太鼓のタブラなど、そばにある楽器は何でも使って演奏する。
こうした演奏は1日中続く場合もあり、観光客の参加はたいてい歓迎される(ただ、まずは会釈して確認するのがベストだ)。
「ビートルズ・アシュラム」を訪問
このアシュラムは厳密には、インドの宗教家マハリシ・マヘーシュ・ヨーギー師が以前に主催していたもの。マハリシ師は米女優のミア・ファローさんや米人気バンド・ビーチボーイズのマイク・ラブさんといったセレブたちに超越瞑想を教えたことで名高い。
だがマハリシ師やリシケシュが注目されるようになったのは、1968年にこのアシュラムを訪問したビートルズの存在が大きい。
訪問後はマハリシと距離を置いていったものの、ビートルズのジョン・レノンさんやポール・マッカートニーさんにとってマラケシュは創作力の源泉となった。2人はこのアシュラムで30曲以上の曲を作った。「ホワイト・アルバム」の収録曲の大半がここで作曲された。