日本人4人、ベネチアの料理店でぼったくり被害 市長激怒で一時閉店も

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イタリアの観光地ベネチアで、旅行者を狙うぼったくりへの非難の声が高まっている

イタリアの観光地ベネチアで、旅行者を狙うぼったくりへの非難の声が高まっている

(CNN) イタリアの有名の観光地ベネチアのレストランでステーキなどを注文し、1100ユーロ(約14万9600円)の料金を請求された日本人学生4人が苦情を申し立てる騒ぎがこのほどあった。

このレストランは観光名所のサンマルコ広場近くにある「オステリア・ダ・ルカ」。4人はこの他、魚のフライとボトル入りの飲料水を注文していた。

4人の被害を知った同市のルイジ・ブルニャーロ市長は「この恥ずべき行為が本当なら関与した人物を罰する」とツイッターで怒りを表明。地元警察は過大請求の問題は別にして、同レストランの衛生基準と安全性、食料保管の規定違反を摘発。不正確なメニュー料理の記述の不手際も問題にしたという。

同店には少なくとも1万4000ユーロの罰金が科される見通しで、一時的な閉鎖が取り沙汰されている。

ベネチアのレストランでの「ぼったくり騒動」は過去にもあり不評の種となっていたが、市当局の大半の対応は無関心が目立っていた。

昨年11月には英国人観光客が軽めのランチ3人分の請求料金526ユーロへの不満を公に漏らす騒ぎもあった。しかし、ブルニャーロ市長は魚フライ1皿の297ユーロに文句をたれる「しみったれ」とこの大学講師の英国人をツイッターで批判する有り様ともなっていた。

また、イタリアの事情を知らない観光客は請求書が届くまで欺されたことを知らないとあざけったこともあった。実業家出身の同市長はトランプ米大統領のような率直な物言いが有名だが、反感も強い。

地元の市民団体によると、サンマルコ広場周辺で地元住民が所持し、経営するレストランはわずか1%。これが観光客を狙った不正行為の増加要因と主張した。

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