実は魅力ぎっしり、過小評価されている米大陸スキーリゾート7選
(CNN) 降雪量が多い、低価格、混雑していない、などの利点がありながら、よその施設ほどには話題に上らないスキーリゾートがある。
今回は、ともすると見落とされがちな、アメリカ大陸の素晴らしいスキーリゾートを7つご紹介する。
レベルストーク・マウンテン・リゾート(カナダ・ブリティッシュコロンビア州)
カナダ・ブリティッシュコロンビア州のレベルストーク・マウンテン・リゾート/Courtesy Joey Wallis
2007年にオープンしたレベルストークは、ブリティッシュコロンビア州のセルカーク山脈内に位置し、ややアクセスが悪いため、ほとんど注目されていない。しかし、年間積雪量10メートル以上、標高差約1700メートルを誇り、滑走距離は北米のスキーリゾートの中では最長だ。また伝説的なパウダースノー、標高の高い山々、田舎町の雰囲気でも知られる。
カッパー・マウンテン(米コロラド州)
コロラド州のカッパー・マウンテン/Courtesy of Tripp Fay Copper Mountain
ブリッケンリッジ、ベイルという2つのスキーリゾートに挟まれているカッパー・マウンテンは、長らく地元の人々に人気のスキーリゾートだったが、8人乗りのゴンドラ、6人乗りリフト、スキー板を履いたまま出入り可能なロッジを新たに導入したおかげで、近隣の有名リゾートと肩を並べる存在になった。
グランド・タージー・リゾート(米ワイオミング州)
パウダースノーが絶品のワイオミング州グランド・タージー/BRONWYN ISHII
ワイオミング州ティトン郡西部の山の斜面に位置するグランド・タージーは、東から移動してくる嵐がもたらすパウダースノーが最も多く降り積もる絶好の位置にある。スキー情報サイト「スキードットコム」の広報担当ダン・シャーマン氏によると、同じワイオミング州内のスキーリゾート、ジャクソンホールに全く雪が降っていなくても、グランド・タージーに約30センチの積雪がある時もあるという。
ボヘミア山(米ミシガン州)
米中西部最大規模の降雪量を誇るミシガン州のボヘミア山/Courtesy of Joey Wallis
実はミシガン州でもスキーは可能だ。ボヘミア山は比較的小さな山だが、スキー場のコース面積は約243ヘクタールあり、五大湖沿岸に見られる湖水効果雪の年間降雪量は約7メートルに達する(中西部では最大)。姉妹リゾートのブードゥー山では、ロッキー山脈以東では唯一にして最も素晴らしいキャットスキー(雪上車をチャーターして行うスキー)が楽しめる。
マッド・リバー・グレン(米バーモント州)
北米で2つしかない1人乗りリフトがあるマッド・リバー・グレン/Courtesy Jeb Wallace Brodeur
バーモント州のスキーリゾートと言えばストウやキリントンが有名だが、マッド・リバー・グレンは、かつて独立共和国だった同州の性格を最もよく反映している。このスキー場は、コースの整備は行わず、スノーメーキングは最小限、その上スノーボーダーはリフトではなく徒歩で山を登らなくてはならない。
このスキー場の最大の売りは、北米に2つしかない1人乗りのリフトだ(もう1つはアラスカにある)。
シュバイツアー・マウンテン・リゾート(米アイダホ州)
リフトの順番待ちを気にせずさまざまなコースを楽しめるシュバイツァー/Courtesy Schweitzer Mountain Resort
サンドポイントから約19キロ離れたアイダホ州の「取っ手」部分に位置するシュバイツアーは、西海岸の他のリゾートほどアクセスが良くないため、リフトの順番待ちで5分以上待たされることはまずない。コース面積は約1173ヘクタールで、アイダホ州でより知名度の高いサンバレーを上回る。
シュバイツアー山は、木々の間を滑るオフトレイルスキーで知られるが、バニーヒル(緩やかな斜面)から急こう配のダブルブラック(超上級)コースまで、さまざまなコースがある。標高約1950メートルの頂上からは、ペンド・オレイル湖に加え、アイダホ、モンタナ、ワシントンの各州、さらにカナダまで見渡せる。
バジェ・ネバド(チリ)
割安価格のヘリスキーが嬉しいバジェ・ネバド/Courtesy Valle Nevado
チリの首都サンティアゴの北東約56キロに位置するバジェ・ネバド・スキーリゾートは、毎年8月になると深いパウダースノーに覆われる。チリの有名リゾート、ポルティージョよりも新しいバジェ・ネバドには、素晴らしいゴンドラやヘリポートなど、今時の山々に備わっている設備がすべてそろっている。
ヘリスキーは半日の料金が1100ドル(約12万円)で、1滑走あたりの最大滑走標高差は約1830メートルと、比較的割安だ。