オーストラリアでオーロラ鑑賞、希少なチャンス到来
(CNN) 南半球のオーストラリアで珍しいオーロラを観測できるチャンスが訪れている。同国気象庁の観測情報によると、今回のオーロラ鑑賞に適した条件がそろう夜は、16日が最後になるかもしれない。
オーロラは、巨大な太陽フレアによって宇宙空間に放出された粒子が太陽風に乗って地球に運ばれることによって起きる現象で、地球の北側と南側の緯度が高い地域で観測できる。粒子が地球の大気と衝突すると、赤、緑、紫などの光が舞う発光現象が起きる。
気象庁によると、オーストラリアでオーロラが見られる機会は少なく、観測できる可能性はタスマニア州など南端地域の方が大きい。
「オーロラは、非常に暗く澄んだ夜でなければ観測できない。月が沈んだ後の午前3時~5時にかけての時間帯が最適で、通常は岬や暗い海岸が最も見やすい」。気象庁の専門家はCNN系列局の9ニュースでそう解説している。
2018年にニュージーランドで見られたオーロラの様子/Dr. Ian Griffin
専門家によると、今回の観測に最も適した条件になるのはビクトリア州南部で、16日夜は天気が多少良くなると予想されている。