大学の異臭騒ぎで550人が避難、犯人はドリアンだった 豪
(CNN) オーストラリアの首都キャンベラの大学で、ガス漏れのような異臭がしたため図書館の職員など500人あまりが避難する騒ぎがあった。消防隊が出動して捜索した結果、異臭の原因は果物のドリアンだったことが分かった。
キャンベラ大学図書館はフェイスブックへの投稿で避難の情報を伝え、「学生がいつ構内に戻れるかについては更新情報を掲載する」と告げた。
後にこの投稿は編集され、「幸いなことに、ガス漏れ疑惑はドリアンが原因だったことが分かった。この困った果物は除去された」と伝えている。
図書館のある建物からは、6分足らずで550人あまりが避難した。
現地の緊急対策当局は、「消防隊が建物の捜索を完了し、異臭の原因を突き止めた」と発表。安全を確認するため、専門チームが大気のモニターを行ったと付け加えた。
ただ、ドリアンを除去しただけでは臭いを完全に断つことはできなかったらしい。
図書館のフェイスブックでは、「構内にはガスのような臭いが残っているが、安全性に一切問題はない」と説明している。ドリアンはゴミ箱に捨ててあったという。
「果物の王様」とも呼ばれるドリアンは、長さ30センチほどの独特な形をした果物で、強烈な臭いを放つことで知られる。
2018年11月には積み荷のドリアンが原因でインドネシアの旅客機が出発を一時見合わせる騒ぎも起きた。シンガポールでは地下鉄へのドリアン持ち込みを禁止している。