観光名所「スペイン階段」、座ったら多額の罰金 ローマ

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ローマの名所「スペイン階段」に座ることが条例で禁止された/Vincenzo Pinto/AFP/Getty Images

ローマの名所「スペイン階段」に座ることが条例で禁止された/Vincenzo Pinto/AFP/Getty Images

(CNN) イタリアの首都ローマで、ユネスコの世界遺産に登録された観光名所「スペイン階段」に座ったり寝そべったりする行為を禁止する条例が施行された。

違反した場合の罰金は最低で250ユーロ(約3万円)。階段を汚したり破損したりすれば400ユーロ(約4万7000円)の罰金を命じられることもある。

スペイン階段は150万ユーロをかけた修復作業が2016年10月に完了した。修復費用は創業130周年を記念してイタリアの高級ブランド、ブルガリが負担した。

以前からスペイン階段での飲食などは禁止されていたが、これまで座ることは禁じられていなかった。

現地のツアー業者は新たな条例について、スペイン階段は観光客が増え続けて手に負えない状況になっており、規制する必要があったと理解を示した。

イタリアの観光地では、トレビの泉での遊泳禁止、フィレンツェの食べ歩き禁止、ベネチア中心部への大型クルーズ船の入港禁止といった規制が相次いで導入されている。

中には観光客が押し寄せる「オーバーツーリズム」対策を目的とした規制もあるものの、スペイン階段の新規制の目的は歴史文化遺産の保全にある。

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