ダム建設で沈む古代都市、10月には立ち入り禁止に トルコ
(CNN) トルコ南東部で建設が進む巨大なダムによって、チグリス川のほとりの古代都市、ハサンケイフが水没する。街は10月8日以降、立ち入り禁止となることが決まり、数千人の住民がそれまでに立ち退きを余儀なくされる。
チグリス川をせき止めて建設される「ウルス・ダム」の計画をめぐっては何年も前から議論が続いてきた。ハサンケイフの水没に抗議して、英国などの外国政府や欧州企業が支援を打ち切っている。
ハサンケイフは1万2000年の歴史を持ち、メソポタミア文明最古の都市のひとつとされる。12世紀の橋や15世紀の円筒形の墳墓、2つのモスク(イスラム教礼拝所)跡や数百カ所の洞窟が残る遺跡の街だ。
ハサンケイフが属するバトマン県の知事は23日、新たな道路の開通と同時に街への出入りは禁止されることを確認し、住民らに準備を促した。