イスタンブール市長再選挙、野党候補が勝利宣言 大統領に打撃

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共和人民党のイマモール氏。イスタンブールのやり直し市長選で当選を確実にした/Burhan Ozbilici/AP

共和人民党のイマモール氏。イスタンブールのやり直し市長選で当選を確実にした/Burhan Ozbilici/AP

イスタンブール(CNN) トルコの最大都市イスタンブールで23日、市長選のやり直し選挙が実施され、同国の最大野党・共和人民党(CHP)のイマモール候補が勝利を宣言した。エルドアン大統領にとって大きな打撃となる。

アナトリア通信が選管の非公式発表として伝えたところによると、開票率99%の時点でイマモール氏の得票率は約54%。エルドアン氏が率いる国政与党・公正発展党(AKP)の候補、ユルドゥルム前首相は45%前後にとどまった。

イマモール氏は「ひとつの集団や政党でなくトルコ全体の勝利だ」と宣言し、市民らに「皆さんは100年を超える民主主義の伝統のために立ち上がってくれた」と感謝の意を表した。

非公式発表を受け、同氏の支持者らは街に繰り出して勝利を祝った。

街頭に繰り出したイマモール氏の支持者=イスタンブール/Murat Baykara/CNN
街頭に繰り出したイマモール氏の支持者=イスタンブール/Murat Baykara/CNN

一方、ユルドゥルム氏は「私のライバルが優勢のようだ」と敗北を認め、「今回の選挙はトルコで民主主義が機能していることを示した」とコメント。イマモール氏への協力を約束した。

エルドアン氏も同日、ツイッターを通してイマモール氏に祝意を表した。

3月の統一地方選はエルドアン政権への信任投票と位置付けられていたが、AKPはイスタンブールや首都アンカラ、西部イズミルで敗北を喫する結果となった。

イスタンブール市長選ではイマモール氏が小差で当選したのに対し、AKPが不正を主張。最高選挙委員会(YSK)は先月6日に同氏の当選を取り消し、やり直し選挙の実施を決めていた。

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