ギリシャ観光、7月1日に再開へ 新型コロナ封じ込めの成果強調
(CNN) 世界で新型コロナウイルスの流行が続く中で、早期の封じ込めに成功したと主張するギリシャが、7月1日からの観光客受け入れ再開を目指している。
ギリシャでは厳格な対策を徹底させ、早くから都市封鎖に踏み切ったことで、これまでに確認された死者の数は150人前後にとどまる。
今週に入って理髪店や書店など一部の業種が初めて営業の再開を認められた。
キリアコス・ミツォタキス首相はこのほどCNNの取材に応じ、慎重な姿勢を保ちながら、この夏の観光客受け入れ再開に意欲を示した。
「この夏の観光は、例年とは少し違った様相になるかもしれない」とミツォタキス首相は語り、「バーは営業しないかもしれないし、人混みもない。それでもギリシャでは素晴らしい体験ができる。ただし世界的な流行が下降線をたどることが前提だ」と強調した。
取材は首相の執務室で行い、CNN記者はミツォタキス首相と距離を置いて着席した。
観光客の受け入れは必然的に、ウイルス感染者を流入させるリスクを伴う。しかしミツォタキス首相は、検査態勢を強化すればリスクは低減できるとの見方を示した。
現時点で外国からギリシャに入国する旅行者は、全員が新型コロナウイルス検査の対象になる。
CNNの取材班もスイスのチューリヒからギリシャのアテネに向かう旅客機の機内で、用紙に個人情報や座席番号などの記入を求められた。
アテネに到着するとすぐ1室に集められて全員が検査を受けた。結果は12時間以内に知らされた(幸いなことに陰性だった)。