万里の長城に押し寄せる人波、大型連休で国内旅行者激増 中国
(CNN) 今月1日から国慶節(建国記念日)の大型連休を迎えた中国。北京から近い観光名所、万里の長城では、数カ月前までは考えられなかった光景が展開されている。
週末の万里の長城は大勢の観光客が密集状態で狭い入り口付近にひしめき合っていた。ほとんどはマスクを着けていたが、幼い子どもを含めてマスクをあごの部分まで引き下げている人も多く、少数ながらマスクを着けていない人もいた。
中国の公式統計によると、新型コロナウイルスの感染者数はこの春以来、低い水準で推移している。何度か再燃はあったものの、即座にロックダウン(都市封鎖)や集団検査などの対策を講じ、数週間で感染の拡大を封じ込めてきた。
国内での感染がゼロに近づく中、8日間の大型連休中は、バス停や空港などに大勢の乗客が詰めかけ、国内各地へ旅行に出かけた。各地の自治体は観光客を呼び込もうと、競って旅行クーポンや割引チケットを発行した。
万里の長城の管理団体は9月29日に通知を出し、入場者に対して互いに1メートルの距離の確保やマスク着用などの対策を徹底するよう呼びかけていた。しかしそうした対策はほとんど守られていない様子だった。
国慶節を前に当局は、万里の長城への入場者は通常の75%を上限とすると発表した。つまり1日当たりの入場者は4万8750人に限定されていた。
国営新華社通信によると、3日には万里の長城の八達嶺への入場チケットが、早朝までに売り切れになった。
今年は海外へ出かけられないため、国内旅行に出かける人が多かった。連休の最初の4日間だけで4億2500万人が国内旅行に出かけ、450億ドルの観光収入をもたらしたと文化観光省は伝えている。