水深45メートル、世界最深のプール開業 ポーランド
(CNN) 世界で最も深い水深45メートルのプール「ディープスポット」が、ポーランド中部の都市ムシチョヌフに登場した。水量は8000立方メートルと、普通の25メートルプールの20倍を超す。
ディープスポットはスキューバダイビングの訓練と実践を目的として、推定1060万ドル(約11億円)をかけ、約2年がかりで建設された
プールの中には最深部につながる「ブルーホール」があり、ダイバーは小型の難破船や人工の海底洞窟、マヤ遺跡などを探検できる。
「美しい魚やサンゴ礁はないので海の代わりにはならない。だが公海で安全に潜るための学習や訓練の場に最適」。ポーランドのダイビングインストラクターはAFP通信にそう語り、「いわばダイバーのための幼稚園」と形容した。
場内には見学者のための水底トンネルもあり、今月14日に開業するホテルは水深5メートルの「眺めがある部屋」を売りにしている。
マヤ移籍を模した場所も/Courtesy Deepspot
ポーランドも新型コロナウイルス対策の厳格な規制を行っているが、ディープスポットは一般向けの水泳プールではなく、ダイビング用の訓練センターとして開業が認められた。ダイバーのほか、消防士や兵士の訓練にも使われる可能性がある。
これまで世界最深のプールはイタリア・ベネチア近郊のホテルにある「Y40ディープ・ジョイ」(42メートル)だった。
英イングランドには深さ50メートルのプールが建設されており、完成すればこちらが世界最深になる。しかし今年予定されていた開業は、新型コロナの影響で2022~23年に延期された。