「中絶禁止」の判決めぐり抗議デモ、教会に乱入も ポーランド
(CNN) ポーランドの憲法裁判所が人工妊娠中絶のほぼ全面禁止につながる判断を下したことに対し、女性団体などによる抗議デモが激化している。
同国では新型コロナウイルスの感染拡大を受けて6人以上の集まりが禁止されているが、デモは22日の判決直後から連日、国内各地で続いている。
西部の古都ポズナニの大聖堂では25日昼の礼拝中に、中絶の権利を叫ぶデモ隊が乱入。ソーシャルメディアと国営放送によると、現場には警察が出動して礼拝は中止され、約30人が裁判所への出頭命令を受けた。
首都ワルシャワでも同日、教会の祭壇で「中絶の権利のために祈りましょう」というスローガンを掲げた活動家らの画像がソーシャルメディアに投稿された。
同日夜には大統領府の前に数百人が集まって抗議した。
教会の前に集まり抗議する人々/Piotr Nowak/EPA-EFE/Shutterstock
抗議デモは26日以降も計画され、28日には全国規模のストライキが予定されている。
保守系与党「法と正義(PiS)」が進める中絶規制強化の動きは、支持基盤であるカトリック教会への追従だと批判されてきたが、教会側は介入を否定している。