737MAXの2機受注、今年初めて 米ボーイング
ニューヨーク(CNN Business) 米ボーイング社は22日までに、ポーランドの航空機チャーター企業大手「エンターエア」から2度の墜落事故で運航停止中の旅客機「737MAX」2機の発注を受けたと発表した。
ボーイングの声明によると、追加の2機の調達が可能な選択肢も付いている。同型機の受注はここ9カ月間で初めてで、2機は737MAXシリーズの737―8型機。
エンターエアは現在、737NG型機を22機、同MAX型機を2機を保有。MAX型機では発注済みながら未納入の分も複数あり、保持する同型機の機数は最終的に10機になる可能性がある。
ボーイングによる737MAX型機の受注は昨年11月、中東アラブ首長国連邦(UAE)のドバイで催された航空ショーで獲得した30機が最後だった。
同型機は昨年3月、インドネシアなどで起きた2度の墜落事故を受け世界規模での運航が全面的に禁止された。今年に入り、同型機の400機以上の注文が取り消されてもいた。
ボーイングは現在、墜落原因と指摘される航空機器の改良などを加え、同型機の運航再開の承認を待っている。
エンターエアの幹部は声明で「737MAXは今後も長年にわたり世界で最高の航空機であると確信している」と述べた。ボーイングによると、エンターエアは737MAXの運航停止に伴う商業的な損失を埋める補償を受け取る予定ともなっている。