海岸に漂着したプラスチックごみなど30トン、住民が清掃 バリ島
(CNN) インドネシア・バリ島の有名観光地クタビーチで大量のごみが海岸に漂着し、地元住民が新年早々、清掃に追われた。
国営アンタラ通信によると、地元住民が海岸で集めた海洋ごみは30トン。そのうち約70%がプラスチックごみだった。ごみはトラックに積んで埋め立て地に運ばれた。
同地の環境保護当局によると、クタビーチには毎年モンスーンの季節になるとプラスチックごみなどが漂着する。原因はごみの管理が行き届かないことにあるとしている。
インドネシアのプラスチック汚染は深刻化している。2018年11月には死んだクジラの胃の中から6キロ分のプラスチックごみが見つかっていた。
インドネシア政府は昨年4月、プラスチックごみの大幅な削減を目指す計画を打ち出し、海洋プラスチックごみを2025年までに70%削減し、2040年までにプラスチック汚染を一掃する目標を掲げた。
クタビーチは毎年ごみ問題に直面しているが、例年と違って現在は観光客が激減している。バリ島も新型コロナウイルスで大きな打撃を受け、海外からの観光客は受け入れていない。
バリ島の副知事は昨年8月のCNNの取材に対し、「新型コロナウイルスの流行はバリ観光にとって最も壊滅的な災難だ。1度目と2度目のバリ爆弾テロよりずっと悪く、アグン山の噴火を全部合わせたよりも悪い」と語っていた。