ビッグベンにベッカム――マカオの最新リゾート「ザ・ロンドナー」はすべて英国風
(CNN) カジノの街として知られるマカオで、英ロンドンの国会議事堂や時計台を再現した統合型リゾート施設「ザ・ロンドナー」の建設が進んでいる。
ザ・ロンドナーは米国系のカジノ大手、サンズチャイナが約20億ドル(約2060億円)の資金を投入する大規模なプロジェクト。同社はすでに、欧州の都市をテーマにした統合型リゾート「ザ・パリジャン・マカオ」と「ベネチアン・マカオ」を運営している。
ザ・ロンドナーではまず来月初めに、ホテルと吹き抜け空間「クリスタル・パレス」、ロンドンにちなんだ体験型アトラクションなどがオープンする。
ロンドンのウェストミンスター宮殿(国会議事堂)とその時計台「ビッグベン」を再現した外装も、今年中に完成する予定だ。
「ザ・ロンドナー」は約20億ドルの費用で開発される/Sands China
ホテルは豪華なスイートルーム全600室を備え、上層の2階には後日、サッカーのベッカム選手がロンドンのデザイン会社「デービッド・コリンズ・スタジオ」と共同でプロデュースしたスイート14室もオープンする。ホテルのメインダイニングは、英国のミュージカルがテーマだ。
ビクトリア駅をモデルにした玄関を通って高さ33メートルの吹き抜けに入ると、ピカデリー・サーカス広場の噴水が実物と同じ大きさで再現されている。ここでは今年中に、特殊効果を使った衛兵交代のショーも始まる。
高さ5.2メートルの赤い電話ボックスや、ロンドンのタクシーに乗ってベッカム選手とバーチャルな冒険を楽しむアトラクションなども用意されている。
ただし、現在マカオに隔離措置なしで入れるのは、高リスクの地域を除く中国本土からの旅行者だけ。マカオ当局は先月、大半の外国人を対象とした隔離期間を2週間から3週間に延長した。