仏ベルサイユ宮殿に初のホテル開業 コロナ明けに王族気分はいかが?
(CNN) 今度の休暇では、王族のような暮らしを楽しんでみては?
世界で最も豪勢を極めた場所の一つであるベルサイユ宮殿で、敷地内では初となるホテル「ル・グラン・コントロール」が開業した。旅行者たちはこの宮殿のど真ん中に滞在する機会が得られるものの、宿泊客は一夜を過ごすために少なくとも1700ユーロ(約22万8000円)を支払う必要がある。
複数のスイートルームを含む14室で構成されるこのホテルは、1681年にさかのぼる歴史的建造物3棟の中にあり、宿泊客は、オレンジやレモン、ヤシやザクロの木がある「オランジュリー」と呼ばれる有名な庭園施設や、1679年から1682年にかけてスイス人衛兵らが掘削した13ヘクタールもの鑑賞池「スイス人の池」を望む素晴らしい景観が味わえる。
複数のスイートルームを含む14室で構成され、各部屋の名称は宮殿と関わりの深い人物の名前に/Renee Kemps
また、有名シェフのアラン・デュカス氏が指揮を執るホテル内のレストランは、72年にわたりフランスを統治したルイ14世から着想を得たメニューの他、この宮殿のもう一人の有名な住人である王妃マリー・アントワネットに献上されたクラシックなフランス料理やアフタヌーンティーを提供する。
さらに宿泊客には、357枚もの鏡が並ぶ著名な部屋「鏡の間」を営業時間外に訪れることができるなど、さまざまな特典も用意されている。
ホテルの開業は、新型コロナの大流行によって遅れが生じたものの、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界文化遺産にも登録されている宮殿に宿泊してみたいと望む人々にとっては、間違いなく朗報だろう。
ユネスコの世界文化遺産の宮殿に宿泊したい人々にとっては間違いなく朗報だろう/Courtesy Le Grand Controle