全スタッフが黒人、奴隷解放の日を祝う 米ユナイテッド航空

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米ユナイテッド航空1258便の全スタッフが黒人に/Courtesy United Airlines

米ユナイテッド航空1258便の全スタッフが黒人に/Courtesy United Airlines

(CNN) 米ユナイテッド航空がこのほど、米国における奴隷制廃止を祝う記念日「ジューンティーンス」に合わせて、操縦士から乗務員、ゲート係、滑走路の職員などすべてのスタッフを黒人でそろえた国内便を飛行させた。

ユナイテッド航空1258便は、記念日にあたる19日の午前、テキサス州ヒューストンからイリノイ州シカゴへと飛行した。ジューンティーンスは先ごろ、連邦の祝日に制定されていた。離陸前には、ヒューストン市長のスピーチや操縦士のひとりによるサックスの演奏、滑走路での放水アーチも行われた。

ヒューストンのターナー市長は、今回の乗組員について、過去150年間にわたって黒人のコミュニティーにどのような変化が起きたのかの象徴だと指摘。先人が生きていれば、驚くだろうと述べた。

「データUSA」によれば、米国の航空機の操縦士や技術者に占める黒人の割合は2.47%にとどまる。

しかし、1258便では、ヒューストンとシカゴの通信指令係も含めて黒人の伝統を祝った。

操縦士のひとりを務めたディオン・バーンさんはCNNの取材に対し、「航空業界で、黒人でいること、黒人女性でいることはとても難しい」と語った。業界に入ったころは、財源やコネクションを見つけるのに苦労したと振り返った。

航空業界で25年にわたるキャリアがあるバーンさんだが、乗務員の半分が黒人であることすら一度もなく、今回はとても珍しい経験になったと述べた。

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