観光客が押し寄せるベネチア、水上バスの大行列に武装警備員配備
市内では多くの観光客が同じ場所を訪れる。ピーク時になると、ムラーノ島、ブラーノ島、トルチェッロ島に行く12号線の乗り場には何百メートルにも及ぶ行列ができる。
ブラーノ島やムラーノ島から戻る水上バスにも数百人の行列ができていた。
当然ながら、デルタ変異株が猛威を振るう中で、長蛇の列や大混雑を望む人はいない。
しかしムラーノ島の住民は、乗船待ちの行列で他人との距離を確保することは到底できないと話す。
イタリアは公共交通機関や屋内でのマスク着用を義務付けているが、屋外での着用義務は緩和された。
「屋外の行列は統制できない。マスクを着用する必要がないので、どんなに人が多くても、直前になるまで外している人が多い」と住民の女性は言う。
労組の関係者も「どんな時であれ、長蛇の列は受け入れがたい。しかしパンデミック時のこうした行列は危険だ」「観光客は何時間も行列に並び、ボートは遅れて到着する。ベネチアはいい思い出にはならないだろう」と話している。