暴風の中で着陸、滑走路上で激しく揺れる機体 中継者絶叫 英ヒースロー空港
(CNN) 英国とアイルランドを27~28日にかけて襲った暴風雨のために、空の便の運航に大きな影響が出ている。英ヒースロー空港では発着便に大幅な遅れが出たほか、マンチェスターやグラスゴーなど各地の空港でも欠航が相次いだ。
無事に出発できた便も、暴風の中で困難な着陸を強いられた。
27日にはヒースロー空港で、米ロサンゼルスから到着したアメリカン航空のボーイング777型機が、滑走路に着陸しようとして突風にあおられる様子が撮影された。
同機は高度を下げながら左右に揺れ、左に傾いたかと思うと滑走路の上で大きく跳ねたように見えたが、無事に着陸して減速した。
この映像は、世界中の空港で航空機の着陸をライブ中継している「ビッグ・ジェットTV」のジェリー・ダイアーさんが撮影した。
American 777 insane landing at London Heathrow!
— BIG JET TV (@BigJetTVLIVE) December 27, 2023
Caught during our livestream at @HeathrowAirport. Strong, gusting crosswind elements catching-out even the most seasoned pilots! Wouldn’t have liked being the NFP on this one watch the flight surfaces
Get involved: what’s… pic.twitter.com/PjfqhsQjX2
英国とアイルランドでは27日に200件以上の暴風や突風が報告され、竜巻と思われる目撃情報もあった。28日早朝にかけてもアイルランド南東部や英国西部から中部に暴風警報が出されていた。
熱狂的な解説で知られるダイアーさんは、アメリカン航空機の着陸を実況しながら翼の周りに空気の「渦」が発生していると伝え、滑走路に近付いた機体が前後左右に大きく揺れると「オー、オー、ストップ、ストップ」と絶叫。「なぜ着陸を中止しなかったのか全然分からない」とコメントしていた。
同機は悪天候の中でも、わずか1分遅れで27日午前11時41分に無事到着。約2時間後には再び飛び立って米ダラスへ向かった。