離陸直前に機首部の車輪が脱落し転がる、米デルタ航空旅客機

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デルタ航空の機首部の車輪が脱落した/Alex Tai/SOPA Images/LightRocket/Getty Images/File

デルタ航空の機首部の車輪が脱落した/Alex Tai/SOPA Images/LightRocket/Getty Images/File

(CNN) 米アトランタの国際空港で離陸を直前に控えた米大手デルタ航空の旅客機が滑走路へ向けて誘導路を走行中、機首の下部にある車輪が脱落し、斜面部分を転げ落ちていく異例の事態がこのほど起きた。

米連邦航空局(FAA)の暫定報告書でわかった。アトランタのハーツフィールド・ジャクソン国際空港で今月20日に起きたもので、機材は米ボーイング製の757型旅客機で、南米コロンビアのボゴタへ向かおうとしていた。

FAAによると、同航空982便で車輪の脱落が判明後、乗客は機内から離れ、ターミナルへバスで戻った。負傷者の発生は報告されていない。

航空無線サイト「LiveATC.net」上の音声記録には、別の機の操縦士が管制塔を通じ982便のパイロットに脱輪を注意するやりとりが残されていた。「デルタ982便へ、こちらはそちらの機体の状況を把握できる航空機だが、機首部分のタイヤの1個が外れ、機体の背後の滑走路上を転がっている」と告げていた。

これに対しデルタ機の操縦士は、機体を牽引(けんいん)する手はずを進めていると答えていた。

デルタ航空は声明で、車輪の脱落が起きたことを確認。乗客全員と持参の荷物も全て乗降ゲートへ運び、別の機材へ移したと説明。迷惑をかけたことへの謝罪も示した。

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