大統領選で失意の米国人に移住呼び掛け イタリアの村
移住者に提供される住まいは3種類。一つ目は、ITを活用する一部のリモートワーカーに無料で貸し出す家だ。二つ目は改修が必要な売り家で、価格はわずか1ユーロ(約160円)。さらに、即入居可能な家を最大10万ユーロ(約1600万円)で購入することもできる。
貸家や売家の写真と間取り図は、まもなくサイトに掲載されるという。応募に年齢や職業の条件はない。
提供される物件には格安で購入可能な住宅から最高10万ユーロですぐに入居できる建物までさまざまにある/Roberto Tangianu/Sardegna Live
オッロライの人口は、100年前の2250人から1300人へ、さらにここ数年で1150人ほどまで減少した。
村はこれまでも移住者を誘致しようと、2018年に空き家を1ユーロで売り出し、昨年からはリモートワーカー向けの制度も新設、米国から4人を受け入れた。だが18年以来、1ユーロで売れた家は10軒のみ。村にはまだ100軒ほどの空き家がある。
新たなサイトには、米国などから3万8000件の問い合わせが殺到しているという。