米国防長官指名のヘグセス氏、性的暴行告発した女性に金銭支払い
(CNN) トランプ次期米大統領が国防長官に指名したピート・ヘグセス氏が、性的暴行を告発した女性に対し、秘密保持条項を含む和解契約で金銭を支払っていたことが分かった。ヘグセス氏の弁護士が明らかにした。
弁護士によると、ヘグセス氏は女性への暴行を否定しており、カリフォルニア州モントレーで2017年10月に起きた出来事を「合意に基づく性的接触」と位置付けている。
モントレー市当局は先週、地元警察がヘグセス氏の関与する「性的暴行疑惑」を捜査したことを確認した。市は被害者に関する情報の公開はせず、州法を理由に警察の報告書全文の公開や捜査に関するコメントは行わないと述べた。
ヘグセス氏は、この事案に関連して刑事訴追されたことも、民事訴訟の被告になったこともない。
ヘグセス氏は20年に女性が訴訟の提起を検討していることを知ったという。
弁護士は声明で、退役軍人からFOXニュースの司会者に転身したヘグセス氏は「MeToo運動」のまっただ中であった当時、告発が公になることで同局での職を失いたくないと考え和解したと述べた。和解金がいくら支払われたかは明らかにしていないが、大幅に減額されたという。
弁護士によると、ヘグセス氏は自身が脅迫の被害者だと感じていた。
被害者とされる女性はCNNのインタビューを拒否した。
トランプ氏は先週、ヘグセス氏に軍や公職の上級職経験がないにもかかわらず、国防長官に起用すると発表した。この発表は国防総省の関係者やトランプ氏の周囲をも驚かせた。