トランプ氏、次期政権の広報トップに選挙陣営の広報担当者起用へ
フロリダ州ウェストパームビーチ(CNN) トランプ次期米大統領は15日、大統領選で陣営の広報・報道担当責任者を務めた2人を政権の広報部長と大統領報道官に選出した。
陣営の広報担当責任者だったスティーブン・チャン氏がホワイトハウスの広報部長に、陣営の報道官だったカロリン・リービット氏が大統領報道官にそれぞれ抜擢(ばってき)された。
政権の広報部長と大統領報道官は別個の役職だが、過去には1人が両方を兼務したこともある。
チャン氏はトランプ政権1期目には戦略的対応の責任者を務めた。長年トランプ氏の闘争的な擁護者として知られてきたチャン氏だが、これまでの役職は基本的にカメラの前には立たない種類のものだった。ただソーシャルメディアでは活発に発信しており、一貫してトランプ氏擁護を声高に叫んでいる。
トランプ陣営で働く前、チャン氏は米総合格闘技団体「UFC」の広報担当者だった。UFCとトランプ氏との結びつきは強く、トランプ氏自らしばしばリングサイドで試合を観戦している。UFCのダナ・ホワイト社長兼最高経営責任者(CEO)はトランプ氏の長年の友人で、今夏の共和党全国大会(RNC)では演説も行った。
リービット氏は現在、政権移行チームの広報担当者の任にある。第1次トランプ政権では大統領報道官補佐を務めていた。当時の大統領報道官は入れ替わりが激しく、計5人が担当。在任期間の長さも様々だった。
2020年大統領選の後、リービット氏はエリス・ステファニク下院議員(ニューヨーク州)の広報部長として働いた。トランプ氏は先ごろ、ステファニク氏を次期国連大使に起用すると発表している。