大手ワクチンメーカーの株価、軒並み下落 ケネディ氏の厚生長官起用で

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新型コロナウイルスのワクチン=2022年4月27日/Ulrich Baumgarten/Getty Images/File

新型コロナウイルスのワクチン=2022年4月27日/Ulrich Baumgarten/Getty Images/File

ニューヨーク(CNN) トランプ次期米大統領が次期厚生長官にロバート・F・ケネディ・ジュニア氏を起用する方針を明らかにしたのを受け、大手ワクチンメーカーの株価は14日の取引で急落した。

トランプ氏の人事に関するニュースが伝わり始めた取引終了1時間前の時点で、新型コロナウイルスワクチンを手掛けるモデルナの株価は6%、ファイザー株は2%近く下落。たんぱく質ベースの新型コロナワクチンを開発したノババックスの株価も6%近く下げた。

ケネディ氏はかねて反ワクチンを唱える陰謀論者として米国有数の知名度を持ち、ワクチンの安全性や有効性に関して頻繁に虚偽情報を拡散している。先週には、ワクチンの安全性と有効性に関する調査を「直ちに」開始する考えを表明しつつも、「誰からもワクチンを奪うつもりはない」と約束していた。

他のワクチン関連企業の株価にも影響が出た。独ビオンテックの株価は7%安で取引を終え、英GSKも2%安となった。米国のワクチン企業の株価はすでに、新型コロナ禍のピークからの需要減少が逆風となって伸び悩んでおり、過去1年でファイザー株は11%、モデルナ株は46%下げていた。

トランプ氏がケネディ氏起用の人事を正式発表した後、株価はさらに下落した。

トランプ氏はX(旧ツイッター)で「全ての米国民の安全と健康を守ることは、どの政権にとっても最重要の役割だ。厚生省が果たすであろう大きな役割は、人々の安全確保に寄与する。今後は誰もが有害な化学物質や汚染物質、殺虫剤、医薬品、食品添加物から守られるだろう。こうした物質によってこの国の健康危機は圧倒的な水準に達してしまっている」としている。

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