トランプ氏、商務長官にハワード・ラトニック氏を指名
(CNN) トランプ次期米大統領は19日、米投資銀行キャンター・フィッツジェラルドの最高経営責任者(CEO) 、ハワード・ラトニック氏を新政権の商務長官に選出したと発表した。政権移行チームの共同トップ本人を次期政権の要職に起用した形だ。トランプ新政権は、包括的な関税賦課を公約に掲げている。
トランプ氏は声明で、ラトニック氏が関税と貿易に関する課題を主導すると発表。通商代表部に対しても「追加の直接的な責任」を担うとした。
ラトニック氏は8月以降トランプ氏の政権移行チームの共同議長を務めており、ここまでは財務長官の候補にも名前が挙がっていた。
商務長官の任務は米企業のサポートに加え、しばしば他国との間に立ち貿易協定に関する交渉や投資の拡大にも携わる。商務省の傘下には国勢調査局や海洋大気局(NOAA)、特許商標庁など13の機関がある。
米保守系シンクタンクの政策案「プロジェクト2025」ではNOAAの「分割と縮小」を要求。同機関が「気候変動に警鐘を鳴らす業界」の一翼を担っていると指摘する。
トランプ氏は物議を醸す「プロジェクト2025」から大統領選の選挙期間中は距離を置こうとしていたが、同案の策定者らとは数多くのつながりがあることで知られる。