2024年旅写真コンテスト、受賞作発表 世界の風景や文化の美しさ捉えた作品の数々
(CNN) 2024年の「トラベル・フォトグラファー・コンテスト」の受賞作品がこのほど発表され、遠くを見つめる少女、仕事の合間に冗談を言い合うふたりの中国人炭鉱労働者、モンゴルの雪原に寝そべるマヌルネコなどを捉えた写真が賞に輝いた。
コンテストの主催者は26日、声明で、受賞作の数々を総合すると、「息をのむような雰囲気と色彩を捉えた、世界中を巡るすばらしい視覚的な旅」が明らかになるとたたえた。
米国の写真家パイパー・マッケイ氏は、赤外線で撮影した独特の色合いを持つ写真で大賞を受賞した。この手法は、アフリカの女性を捉えた写真やケニアの草原を横切るキリンの写真に、神秘的な質感を与えている。
マッケイ氏は声明で、「この賞は、私の人生の情熱と20年以上にわたるアフリカでの仕事を完成させるものだ」と述べ、自身の哲学は「写真には決して見る人の体験を左右させず、常に体験が写真を決めるようにする」というものだと付け加えた。
審査員は、150カ国あまりの写真家から寄せられた2万枚以上の写真を精査。マッケイ氏を大賞に選出した。
そのほか「顔・人々・文化」部門では、メキシコの写真家マリクルス・サインス・デ・アジャ氏による、パプアニューギニアの民族の生活を捉えた作品が受賞した。
また、「野生動物・自然・水中」部門では、英国のジェニー・ストック氏が、キューバのワニの冷酷無慈悲なたたずまいを表現した写真で1位を獲得した。
キューバのワニを捉えた一枚。「野生動物・自然・水中」部門で受賞/Jardines de la Reina/Travel Photographer of the Year
中国のレイモンド・ジャン氏は、中国の炭鉱で働く人々と列車を捉えた印象的な写真で「ヤング・トラベル・フォトグラファー」賞を受賞。14歳以下の部門では、12歳のレオナルド・マレー氏がナミブ砂漠で砂丘の深遠な形状を捉えた作品で賞に輝いた。
すべての受賞作は、同コンテストのウェブサイトや英国オックスフォード近郊のバンベリー博物館で3月29日から7月7日まで開催される展示会で閲覧できる。