米で銃乱射、犯人含む10人死傷 中西部のシーク教寺院で
ウィスコンシン州オーククリーク(CNN) 米ウィスコンシン州ミルウォーキー南郊のオーククリークにあるシーク教寺院で5日、男が銃を乱射し、地元警察によると、6人が死亡し、3人が重体となっている。男は駆けつけた警官に射殺された。
地元警察の責任者は「国内テロ型」の事件との見方を示し、米連邦捜査局(FBI)が捜査を率いていると述べた。
事件は同日午前10時半ごろ発生。同責任者によると、警察は緊急通報を受けて現場へ急行。警官1人が銃撃を受けて負傷したが、別の警官が撃ち返し犯人を殺害した。現場からはまた、犯人が使ったとみられる半自動式けん銃1丁が押収された。犯人は複数だったとの情報もあるが、確認されていない。
地元病院関係者によると、警官ら少なくとも3人が重体となり、治療を受けている。
シーク教は1500年前後にインド北部から始まった宗教。同教徒の男性はひげとターバンが特徴だが、ヒンドゥー教徒やイスラム教徒と混同されることもある。米国のシーク教関連団体によれば、世界に約2500万人いる信者のうち、約70万人が米国に在住している。
米国では先月、コロラド州の映画館で銃乱射事件が起き、12人が死亡している。オバマ大統領は「シーク教徒は米国民という家族の一員だ」と述べ、政権としてこの「悲劇」への対応や捜査に出来る限りの支援を提供するとの意向を示した。