子どもの犠牲で高まる銃規制の機運、「これまでとは違う」
一方、これまでも銃規制を支持してきた民主党のフランク・ローテンバーグ上院議員は17日、大容量の弾倉の販売禁止法案を次の議会に再提出する意向を表明。ダイアン・ファインスタイン上院議員も16日、殺傷力の高い銃器の禁止を復活させる法案を1月召集の議会に提出すると発表した。
しかし民主党議員がメディアを通じて銃規制を呼びかける一方で、共和党議員の間では、米国憲法上の権利を強調する意見や、自衛のために銃が必要だと訴える意見が根強い。ルイ・ゴマート下院議員は16日のテレビ番組で、事件のあった小学校の校長がもしライフル銃を持っていれば、犯人を殺害できたかもしれないと語った。
議員らのこうした姿勢は、NRAが候補者に対して行う多額の寄付も背景となっている。NRAは2012年の選挙で総額71万9596ドル(約6000万円)を寄付し、そのうち共和党議員への寄付が63万4146ドルを占めた。
保守層が強い州の出身で、2014年に再選をかけた選挙を控える民主党議員も、銃の問題には触れないよう圧力がかかる可能性もある。