「米俳優宅で発砲事件発生」といたずら通報 少年を拘束
米俳優アシュトン・カッチャーさんの自宅で発砲事件があったと偽の通報し、数十人の緊急部隊を出動させたとして、カリフォルニア州南部在住の少年がこのほど拘束された。名前などは公表されていない。
警察によると、少年は10月3日、カリフォルニア州ハリウッドにあるカッチャーさんの自宅に銃や爆発物を持ったグループが侵入し、数人が撃たれたとの偽電話をかけた疑い。緊急部隊が出動したが実際は何事もなく、家の中にいたのは雇い人だけだった。テレビ番組の収録中だったカッチャーさんもあわてて駆けつけた。
少年はその1週間後、若手歌手ジャスティン・ビーバーさんが住む同州カラバサスの家にも同様のいたずらを仕掛けたとされる。ハリウッドの捜査当局と米連邦捜査局(FBI)、ロングビーチ警察が協力して犯人の行方を追っていた。
ハッキング技術を使って偽の通報電話をかけ、特別機動隊(SWAT)などを出動させるいたずらは「スワッティング」と呼ばれる。警察は「緊急部隊や市民を危険にさらす非常に危ない行為だ」と話す。この少年はほかにも複数の事件にかかわった可能性があるという。