陥没穴出現の家解体へ 転落男性の捜索打ち切り フロリダ
(CNN) 米フロリダ州タンパ近郊の民家下の地面が陥没した現場で3日、家屋の解体作業が始まった。陥没穴(シンクホール)に落下したとみられる男性の生存は絶望的とされ、捜索は打ち切られた。
現場を取り囲んだ住民らが見守る中、重機によって外壁が取り壊され、家屋は柱やブロックの山と化した。当局の職員ががれきの中から聖書や軍関係の受賞記念品、玄関近くに掲げられていた星条旗、家族写真などを拾い出して、家族の手に返した。地元当局者が記者団に語ったところによると、家族らが家財を調べる時間を確保するために3日の作業は約3時間で終了し、4日朝に再開される。
穴に落下したとみられるジェフ・ブッシュさんの生存は確認できず、当局は2日夜までに捜索を断念した。
穴は直径約6メートル、深さ約15~18メートルで、さらに拡大しつつあるという。地元当局は、地下で何が起きているのかを把握して穴を埋める方法を検討するために、家屋を解体する必要があると説明した。