ケリー長官が訪日、岸田外相と会談 「北朝鮮の核保有認めず」
東京(CNN) ケリー米国務長官は14日、アジア歴訪の最後の訪問先として日本に到着し、岸田文雄外相と会談した。
岸田外相が会談後に語ったところによると、両氏は「北朝鮮の核保有は断固容認しない」との合意を確認し、「北朝鮮は挑発的な言動をやめるべきだ」とする立場で一致した。
ケリー氏は、問題の平和的解決に向け、日米両国の政府は最高レベルの協議を行う必要があると述べた。そのうえで、「北朝鮮がわれわれの言葉に耳を傾け、北朝鮮住民の将来と地域の安定のために取るべき道ははっきりしていることを認識するよう望む。われわれは喜んでパートナーとなるだろう」と語った。
一方、北朝鮮はこの日、韓国からの対話再開の呼び掛けに対し、朝鮮中央通信(KCNA)を通して「本当に対話の意志があるなら、まず対決姿勢を捨てるべきだ。対話の可能性は韓国側の態度に全面的にかかっている」との立場を示した。
日米外相会談ではこのほか、両国が気候変動対策対策に重点を置く方針も確認された。問題の緊急性を考慮して現状よりさらに積極的な取り組みを目指し、温室効果ガスの排出量削減や環境への負荷を極力抑えた経済成長などを柱とした二国間協議を進めることで合意した。
また、両国がサイバーセキュリティーに関する作業部会を設け、5月9~10日に会合を開くことも決まった。